auニュース

記事検索


最新機種をお求めならココ

最新機種をお求めならココ

女性芸能人

井上ひさし氏の愛娘・麻矢さん、舞台にかかわり続けるワケ 「毎日お金のことばかり考えてしまいます」
2月15日(水) 17時09分配信 夕刊フジ

 劇作家、井上ひさし氏作品を上演するこまつ座を率いる井上氏の三女、井上麻矢社長。経営のみならず制作統括というクレジットで公演に携わる。3月「私はだれでしょう」(栗山民也演出)、4月「化粧」(鵜山仁演出)の上演を控える、井上社長の細腕繁盛記に迫った。

 スポーツ新聞社勤務などを経て、2009年から現職。「演劇界の常識なんてまったく分かっていなかった」状態からのスタートだったが、こまつ座とまったく縁がなかった俳優に出演を直撃交渉するなど、先頭に立って奮闘を続けてきた。

 「その分、寿命が縮むような失敗も数えきれないほど経験しました。稽古場の最寄り駅のトイレに籠もって泣いたこともあります。ここまでこれたのは、大先輩たちに支えていただけたおかげ」

 3月公演「私はだれでしょう」は、07年の初演時、度重なる初日の延期で“幻の新作”とまで呼ばれた作品だ。今回は女優で元宝塚歌劇団のトップスター、朝海ひかるら個性豊かな新キャストで臨む。4月公演「化粧」は文学座所属の女優、平淑恵が大衆演劇の女座長を演じる一人舞台。今年の上演期間中で159ステージを数える。

 「それぞれ趣向は違いますが、人間のアイデンティティーや幸せを問い直すという意味で、とても似ている。これが井上ひさしの目線であったんだろうなと深く感じる作品ですね。映画やドラマとは違う、演劇ならではの面白さがあります」

 とはいえ社長という立場上、「毎日お金のことばかり考えてしまいます」と苦労は多そう。それでも制作統括として携わる理由は「お金の交渉もあり、あまり私が稽古場にいると、『やりづらい』と言われるので、現場をフォローする立場で公演に関わりますよという意思表示です」。

 「基本的には現場の制作担当に任せています。ただ私自身、稽古場にいるのが大好きなんです」

 激動の昭和を見守り続けた父から託されたバトンを次世代へつなぐために、これからも「井上作品」と歩んでいく。

 「私はだれでしょう」は東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(3月5〜26日)など3カ所、「化粧」は東京・紀伊國屋ホール(4月25〜30日)で上演。問い合わせはこまつ座((電)03・3862・5941)。 (磯西賢)



[写真] 舞台の魅力を語る井上麻矢さん
最終更新:2月15日(水) 17時09分

ニュースキーワード

関連サイト